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サターンに知っていることを教える

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[選択肢] ・サターンがなぜ四貴人に興味を持つのか気になる ・サターンに知っていることを教える [プレイヤー]いいですよ。二階堂美樹さんという女性で、日頃から私と仲のいい友人の一人です。西城区で「天和閣」という名前の宝石店を営んでいます。 [サターン]おお、宝石店か。同業者とは思わなかったな。 [プレイヤー]サターンさんも、宝石を売るのがお仕事なんですか? [サターン]そうだとも。私の故郷である北国は世界最大の宝石の産出地でな、あらゆる種類の高品質な宝石が出るんだ。 [プレイヤー]それはすごい偶然ですね。 [サターン]そうだな、私もこんな偶然があるとは思わなかったよ、ハハ。しかも君の言う「天和閣」は、私もよく印象に残っている店だ。なんと言っても一飜市最大の宝石店だからな、将来的に業務提携したいとも思っていた。 [サターン]「天和閣」の主人はまだ年若いと聞いたが……彼女はなぜ四貴人のことをご存知なのだろう? [プレイヤー]前に彼女と雑談をした時、前回魂天神社で行われた、ある麻雀大会に参加した時のことを話していたんです。 [サターン]まさか、それが伝説の大会か? そんな最近のこととは……伝説を踏まえると、四名が貴人の称号を得たのはその前回大会でのことなのか? [プレイヤー]う~ん、でも彼女も四貴人についてはあまり多くを語りませんでしたから……私が聞いたのは、彼女たちは方向性の全く違う4人の美女だと……言われてみれば、確かに西園寺さんは稀にみる美人さんですね。 [サターン]君の口ぶりからして、西園寺なる者が四貴人のうちの一人ということだな。 [プレイヤー]そうです。西園寺一羽さんの家は「西羽流」の道場で、ご自身も凄腕の剣士なんですよ。他の3人には会ったことはありませんが、彼女と同じように、何かの分野で突出している人物じゃないかと思います。 [サターン]職業に関してだが、前に「四貴人のうち一人は私と同業者だ」と聞いたことがある。業種は多少異なるにしても、時代の風雲児であることには違いないだろうな。 [プレイヤー]あなたのお話につられて、私も四貴人が気になってきちゃいました。 [サターン]フフ、知りたいという欲望は人類共通のもの、そうだろう? [-]サターンさんは小さく笑うと、声を小さくしてこう続けた。 [サターン]実は四貴人だけでなく、魂天神社の麻雀大会についても少し調べた。全くの興味本位でな。 [プレイヤー]麻雀大会ですか? [サターン]君は不思議には思わないか? なぜ一回の麻雀大会ごときが人ひとりの身分を決められるんだ? [プレイヤー]おそらくですが、伝説にある「勝利の暁には何でも願い事が叶う」ということに関係しているのでは? [サターン]仮にそうだとして、たとえ伝説の麻雀大会でも、勝者は1人になるのが自然だ。なぜ勝者が4人もいる? そこまで彼女たちの実力が伯仲していたのか? あるいは……何らかの原因で、4人の中の勝者は決まっていないのではないか? [-]サターンさんの探究心を余計にかきたててしまったのは私が話に乗ってしまったせいだ。しかし今、私の周りで手がかりを握っているのは二階堂さんしかいない……いや、もしかしたら、魂天神社にいる神社関係者のふたりも何か知っているかもしれないけど、話すかどうかは本人次第だな。 [プレイヤー]こうなってくると……私はいよいよ二階堂さんの所に行って話を聞いてこないといけませんね。好奇心は猫をも殺す、ってやつにならなければいいのですが。 [サターン]もしそうなったら、私は永遠にこの家の門を開けておかねばならないだろうな、我が友よ。 [-]サターンさんは微笑んで手に持ったソーダを掲げると、私に向かって乾杯の動作をしてから、ひと口飲んだ。なんだか、言葉を交わさずして結ばれた、奇妙な同盟関係になったみたい。名づけるなら……好奇心同盟。もっと簡単に言うなら、噂好き同盟、かな? [-]私もサターンさんの方へ手に持ったソーダを掲げて応じる。サターンさんは、一見すると上流階級にいる経営者のように見える。けど、こんな一面もあるとわかって、ぐっと身近に感じられるようになった。やっぱり、前にA-37が言ってた通り、接すれば接するほど、人の違う一面を見つけやすくなるんだなぁ。 [-]サターンさんの家を出ると、一姫がいた。ぎらっと光る眼でこちらを見ている。 [プレイヤー]ど、どうしたの? [一姫]私、みんなが話してるのを聞いちゃったにゃ~。ご主人は天下一の英雄にゃ。カフェ一番のやり手のAにゃんが嫌がったデリバリーも、ご主人はやり遂げて、無傷で帰ってきたしにゃ! [-]ちょっと待て。いつそんなことに? いや……こう言うべき? どうして、サターンさんへのデリバリーがそんな危険任務扱いに? [プレイヤー]一姫、君が思ってるようなことは全然なくて…… [一姫]ふふん、そんなに謙遜しなくてもいいにゃ、ご主人! 一姫はわかってるにゃ! [-]こ、こいつ、まるで何も理解していない……。 [-]にぎやかな一日が過ぎ去った。自宅に帰ってきて、サターンさんとの約束を思い出した。明日のバイト終わりにでも、彼について行ってみようか。二階堂さんにはしばらく会えてないし、最近どうしてるのかも知らないんだよな。